精神ケア搬送に関する情報の提供について

九州北部も梅雨明けし、本格的な夏のシーズンがやって参りました。とにかく異常なほどの高気温の日が続いています。重度の熱中症での搬送、死亡例もちらほら聞かれるようにもなりました。適度な水分補給、暑さの厳しい時間帯はなるべく野外での活動を控えるなど対策をしっかりと行い、この夏を乗り切っていきましょう!

このたび、精神症状の悪化により自宅で長期の引きこもり状態が続いている方の専門病院への搬送依頼をご家族より受け、対応させていただきました。

ご家族からの情報によるとご本人は40代と若く、統合失調症による症状の悪化、かなりの抵抗が予想されるとのこと。

ご本人の年齢、体格、自宅の構造や周囲の状況を踏まえ、当日はドライバー含む男性看護師スタッフ4名で支援をさせていただく運びとなりました。

精神ケア搬送の相談をご家族よりうけるケースはご本人にとっては少なからず不本意な入院となってきます。その際、適切でない入院時の介入方法によっては、治療経過に悪影響を与えたり、ご家族に対し陰性感情を抱く機会となってしまった場合、社会復帰を困難にしてしまう原因になりかねません。

虹いろでは精神ケアに精通した看護スタッフを配置し、介入時に先ずご本人さまとのコミュニケーションを第一とした上で身体的、精神的ダメージを極力軽減させることに努めています。

スタッフ介入時、ご本人は動揺されており一時抵抗はみられたものの、虹いろのスタッフの声掛けに返答もみられ、最終的にはこちらの誘導に応じられ専用車両に乗車されました。

病院へ到着する頃にはスタッフとのやりとりに僅かながら笑顔も認められるようになり比較的和やかな雰囲気のなか、入院へ至ることができました。

精神ケア搬送に関してご相談を受ける際、情報不足によるトラブルを回避し、ご本人やスタッフの安全を確保するためにも情報を正確に提供していただく必要があります。提供していただいた情報のもと、スタッフの配置や段取りを検討致します。

もしご提供いただいた情報と実際の容態がかなり異なる場合、当日に搬送を中止せざるを得ない場合もこざいますのでその点に関しましてはご協力をお願い致します。

虹いろでは、公認心理士の資格を持った看護師が在籍しています。思春期の引きこもり、認知症や統合失調症の病状悪化に関する悩みのご相談も承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。