入院先からご自宅へ 一時帰宅のお手伝い

酸素療法や輸液を継続をしながらの入院先からご自宅までの移動。この様なケースは病院間の移動と違い、環境が大幅に変わるためご自宅周辺の事前にリサーチを行い、ストレッチャーのご利用の方にとっても安全安楽、スムーズに移動して頂けるような方法をアセスメントした上で対応させていただいております。

先日、リピーターのお客様より、現在入院中のご家族のご自宅への送迎のご依頼を承りました。                    現在入院されている病院で酸素療法とCVカテーテルによる持続点滴を受けておられるとのこと。本人様の自宅に帰りたいとの希望と娘さんのご意向でコロナ禍も落ち着いたこともあり、主治医よりようやく外出許可を出して頂けたとの事でした。

外出当日、晴天に恵まれお出かけには最適な日となり病院にご本人さまをお迎えに上がりました。移動車両の中でも点滴を継続し、酸素の血中濃度も安定されており、同乗された娘さんと会話しながらご自宅へむかわれました。

ご自宅玄関周辺に到着、ご自宅内への搬入経路と休んでいただくベッドの位置確認等を行います。

ご自宅は玄関まで階段が数段ある構造のため、玄関前道路までストレッチャーをつけ、特殊担架にてご自宅のベッドへお連れする形をとりました。同時に酸素ボンベや輸液バッグの調整も行います。ご本人さまの状態を確認後、その後は時間の許す限り、お孫さんも一緒に家族水入らずの時間を過ごされました。

お帰りの際、ご本人さまより「家に帰れて良かった」と満足そうにお話しされているのを耳にしました。

長期入院、療養をされている方にとって「自宅で過ごす」という本来当たり前であった事が、一番難しく思えてきてしまう事が自然ではないでしょうか?

継続しなければならない医療行為もあり、外出するのは一見困難のような状況。そのような中でもどうにかお母様を自宅に帰してあげたいという思いを形にされた心意気と、お母様の意思を尊重されるご家族の姿勢に感銘を受けました。

虹いろのスタッフとしてご家族の思い出作りのお役に立てた事を嬉しく思います。